ブログ記事
2025/10/23
再生砕石が日本の脱炭素にどれくらい寄与するのか
近年、建設業界においても脱炭素化への取り組みは喫緊の課題となっています。2050年カーボンニュートラルの実現に向け、サプライチェーン全体でのCO₂排出量削減が求められる中、資材調達における「環境価値」が新たな選択基準となりつつあります。
従来の建設資材選びでは、コストや強度、納期が主な判断基準だった為、建設資材の製造から廃棄に至るまでの環境負荷や、建設資材そのものが持つ環境価値を見過ごしてしまうことも少なくありませんでした。
これまでは、再生砕石も単なる「コスト削減」のためのリサイクル建設資材と見なされがちでしたが、私たちは、このリサイクル建設資材に秘められた可能性にいち早く着目しました。それは、再生砕石が潜在的に持つ、大気中のCO₂を吸収固定する能力です。 本コラムでは、この再生砕石の環境価値を明らかにし、単なるリサイクル建設資材ではない、脱炭素社会の実現に貢献する革新的な建設資材として、建設業界に新たな選択肢を提示します。

目次
- 再生砕石が秘めるCO₂吸収固定の力
- CO₂-Nomicomが切り拓く脱炭素の新次元
- 選ぶこと、それが企業の価値になる
1.再生砕石が秘めるCO₂吸収固定の力
そもそも、なぜ再生砕石はCO₂を吸収固定するのでしょうか?その秘密は、原料であるコンクリート塊に残された未反応のセメント成分にあります。
コンクリートの主原料であるセメントは、水を加えると水和反応が起こり「水酸化カルシウム」や「カルシウムシリケート水和物」という物質を生成します。この水酸化カルシウムやカルシウムシリケート水和物が、大気中のCO₂と徐々に反応し、「炭酸カルシウムと水」へと変化することで、安定的にCO₂を吸収固定するのです。この現象はコンクリートの「中性化」や「炭酸化」として知られており、コンクリートが持つ特性です。
既応の学術論文では、この自然なプロセスだけでも、再生砕石によるCO₂固定ポテンシャルは年間で40万~88万トンにも上ると試算されています。(国交省「建設副産物実態調査」における年間のコンクリート塊発生量が全て再生砕石に利用されるという仮定による)。
2.CO₂-Nomicomが切り拓く、脱炭素の新次元
再生砕石が潜在的に持つこのCO₂吸収固定能力は、製造時の工夫によってさらに高めることも可能です。
弊社は広島大学との共同研究により、再生砕石のCO₂吸収固定量を最大化させるための技術要素を解明してきました。私たちは様々な調査・分析を重ね、CO₂を効率よく吸収固定させるための鍵は、「粒度調整」と「水酸化カルシウムやカルシウムシリケート水和物を多く含む添加材の利用」にあることを突き止めました。
研究の結果、再生砕石のCO₂吸収固定量を最大化させるためには、特定の粒径の割合を高めることが重要であることを解明しました。

さらに、私たちは「粒度調整」だけでなく、水酸化カルシウムやカルシウムシリケート水和物を多く含む添加材としてどのようなものが最適なのかについての研究を加速させています。これらの研究成果を基に、製造工程に工夫を凝らし、製品化したのが脱炭素再生砕石「CO₂-Nomicom」です。
「CO₂-Nomicom」は、一般的な再生砕石と比較して、より多くのCO₂を吸収固定する能力を持っています。もし、日本の年間コンクリート塊発生量が全て当社の「CO₂-Nomicom」に置き換わった場合、そのCO₂固定量は年間103万から228万トンへと飛躍的に増加することが期待されます(※)。
※一般的な再生砕石とのCO₂吸収固定性能を比較した当社の研究結果を基に算出。
3.選ぶこと、それが企業の価値になる

建設資材の選択は、コストや品質に加え、環境への配慮という新たな視点が加わっています。CO₂排出量削減目標の達成に貢献する「CO₂-Nomicom」の選択は、単なる建設資材調達に留まらず、環境に配慮した企業としてのブランドイメージを高めることにも貢献します。 再生砕石が持つ新たな価値を最大限に引き出した「CO₂-Nomicom」は、皆様の脱炭素戦略を力強く後押しします。貴社の脱炭素戦略の一歩として、この革新的な再生砕石を試してみませんか?